不登校の子に「居場所」が必要な理由

01:不登校・行き渋り
ふゆ
ふゆ

不登校や行き渋りの子どもとママの居場所タイムを行っている
札幌のふゆです。

「学校には行けないけれど、家にいるだけでいいのかな」

不登校のお子さんを育てていると、ふとそんなふうに考えることがあるかもしれません。

もちろん、家で安心して過ごす時間はとても大切です。

そのうえで私は、家庭とは違う場所で過ごす経験も、子どもの育ちの中で大切なのではないかと感じています。

そこで子育て支援Ringでは、月に1回、「ゆるやか居場所タイム」として、Ringの教室をお母さんとお子さんに開放しています。

「お母さんと一緒にいられる場所」は、まだ少ない

札幌市内で、不登校の小学生とその保護者が一緒に安心して過ごせる場所は、まだまだ多くないと聞きます。

子どもだけが参加する居場所。
大人が相談するための場所。

それぞれはあっても、「お母さんと子どもが一緒に、そのままの状態でいられる場所」となると、選択肢はぐっと少なくなるようです。

だからこそ、こんな時間があってもいいのではないかと思い、居場所タイムを始めました。

今日は、何かを頑張らなくてもいい。
子どもは、子どもで過ごしていい。
お母さんは、お母さんで話していい。

家とは違う。でも、お母さんが近くにいる

居場所タイムで過ごす子どもたちを見ていると、とても興味深い姿があります。

家では、ちょっぴりわがままを言える。
でもここでは、少し我慢してみる。

初めてのことに「やってみようかな……どうしようかな……」と迷いながら挑戦してみる。
初めて会う人に「ちょっと関わってみようかな」と近づいてみる。

そして、少し頑張ったあとには、お母さんのところへ戻って甘えてみる。

私は、これがとても大切な姿だと思っています。

お母さんが近くにいるからこそ、ちょっとだけ外の世界に踏み出せる。
疲れたら戻ってもいいし、「やっぱりやめた」と離れてもいい。
そのどちらもできることが、子どもの安心につながります。

「子ども同士、仲良くしなくてもいい」

居場所というと、「子ども同士で遊ぶ場所」「みんなで仲良くする場所」と思われるかもしれません。

でも、私はそうは考えていません。

今日は一緒に遊ぶ。
今日は少し離れている。
近くにはいるけれど、それぞれ別のことをしている。

そんな日があってもいいのです。
その日の気持ちや体調によって関わり方が変わるのは、ごく自然なことですよね。

「必ず誰かと関わらなければいけない」場所には、したくありません。

ただ、

  • 同じ場所に誰かがいる
  • ちょっと気になる子がいる
  • 今日は少し話してみようかな、と思える

そんな経験を重ねていけることには、大きな意味があると思っています。

月に1回でも、「慣れていく」がある

居場所タイムは月に1回です。

それでも、何度か来てくれるお子さんを見ていると、「この場所に慣れてきたな」と感じる瞬間があります。

  • 最初は緊張していた子が、少しずつ自分から動くようになる
  • 前に会った子のことを覚えている
  • 同じ場所で、それぞれが自分の時間を過ごせるようになる

子ども同士の距離感も、少しずつ変わっていきます。

大きな変化ではないかもしれません。
でも私は、こうした小さな変化に出会えることが、とても嬉しいのです。

私が「居場所タイム」を大切にしている理由

私は、幼児教室や小学生の学習を教える場にも関わっています。
普段から子どもたちと接する機会が多く、一緒に過ごす時間が大好きです。

だからこそ、居場所タイムでは「何かを教えなければ」「できるようにしなければ」とは考えていません。

一緒に過ごす。ちょっと話す。一緒に遊ぶ。見守る。必要なときに声をかける。
それだけでいいと思っています。

そしてその間、お母さんにはお母さん同士でお話ししてほしいのです。

子どものことを話してもいい。学校のことを話してもいい。全然関係のない話をしてもいい。

お母さんも、少し肩の力を抜いて過ごしてほしい。
それも、この居場所タイムの大切な目的のひとつです。

「第三の居場所」という考え方

家庭は、安心して戻ることのできる場所。
学校は、学びや人との関わりがある場所。

そして、そのどちらでもない、もうひとつの場所。

私は、そんな「第三の居場所」が子どもたちにあってもいいと思っています。

学校に戻るためだけの場所ではありません。
学校に行けるようになることを目標に、子どもを動かす場所でもありません。

第三の居場所とは

「ここに来てもいい」
「ここにいてもいい」
「今日は誰とも話さなくてもいい」
「ちょっと誰かと関わってみてもいい」

そんなふうに、自分のペースで過ごせる場所です。

そこにお母さんが一緒にいる。
安心できる人が近くにいるからこそ、少しだけ新しいことに挑戦できる。

そんな経験が、子どもの中に少しずつ積み重なっていくのだと思います。

子どもの「今」を、一緒に見ていく

居場所タイムを続けていると、こんな気づきがあります。

「この子、こんなことができるんだ」
「前より少し変わったな」
「今日はこんな表情をしているな」

月に1回だからこそ、前回との違いが見えることもあります。
私は、その成長をお母さんと一緒に見られることを、とても嬉しく思っています。

学校に行けるかどうかだけではなく、

  • その子が今、どんな場所なら安心できるのか
  • どんな人なら関わってみようと思えるのか
  • どんなときに「やってみよう」と思えるのか

そんなことを一緒に見つけていくことも、子どもを知る大切な一歩なのではないでしょうか。

子どもの「第三の居場所」を意識してみませんか?

不登校の子どもに必要なのは、「学校へ戻ること」だけではありません。

  • 安心できる場所
  • 自分らしくいられる場所
  • ちょっと挑戦してみられる場所
  • 人と関わることも、関わらないことも選べる場所
  • 「また来てもいい」と思える場所

そんな場所が子どもの周りにひとつ増えるだけでも、何かが変わることがあります。

子育て支援Ringでは、月に1回、「ゆるやか居場所タイム」として、お母さんとお子さんが一緒に過ごせる時間をつくっています。

「どこかに出かけてみたいけれど、まだ少し不安」
「子どもと一緒に参加できる場所があったらいいな」

そんな方にも、無理なく来ていただける場所でありたいと思っています。

子どもの「今」を大切にしながら、家庭でも学校でもない、もうひとつの居場所を。
一緒につくっていきませんか?

「行ってみよう」と思えた日 – 札幌 子育て支援Ring~出会いから広がる輪~

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