子どもの環境を整えるシリーズ 第1話

教育

気づくことから始まる

「どうして、うちの子はみんなと一緒に遊べないんだろう。」

「どうして、行動が遅いんだろう。」

「どうして、何度教えても覚えられないんだろう。」

子育てをしていると、「なんで?」と思う瞬間は、誰にでもあります。

実は、その「なんで?」こそが、 子どもの成長を支える、大切なスタートなのです。

その「気づき」は、愛情から生まれている

親は、毎日子どもを見ています。 だからこそ、小さな変化や違和感に、誰よりも早く気づくことができます。

それは、決して悪いことではありません。

「もっと、こうなってほしい。」 「この子が、困らずに過ごせるようになってほしい。」

そんな願いがあるからこそ、生まれる気づきなのです。

でも、その気づきを、 「そのうちできるようになるかな」「今だけかもしれないね」と、 そのままにしてしまうのか。

それとも、 「この子に、今できることは何だろう」と、考え始めるのか。

——そのどちらを選ぶかで、その後の子どもの環境は、大きく変わっていきます。

気づきは、一人で抱えるものではありません

子どもは、家庭だけで生活しているわけではありません。

幼稚園や保育園、学校、療育、習い事。 さまざまな場所で、その子は生活しています。

そこで先生から、

「少し、気になる様子があります。」 「こんな場面で、困っているようです。」

そう声をかけられることが、あるかもしれません。

その言葉は、お母さんを責めるためのものではありません。

「この子が、もっと過ごしやすくなるように。」

そんな思いから、伝えてくれていることが、ほとんどなのです。

だからこそ、お母さん自身の気づきと、 周りの大人からの気づきを、合わせて考えてみてほしいと思います。

気づくべきは、苦手なことだけではない

苦手なことだけでなく、

好きなこと。夢中になれること。得意なこと。

そうした「良いところ」に気づくことも、 その子らしい成長につながる、大切な一歩です。

困っているのは、お母さんだけではないかもしれません

そして、忘れてはいけないことがあります。

もしかすると、その困りごとは、 お母さんが困っているだけではなく、 子ども自身も、困っているのかもしれません。

幼い子どもは、自分の困りごとを、言葉で伝えることが得意ではありません。

だからこそ、その気持ちは、行動として表れます。

「幼稚園に行きたくない。」 「習い事に行きたくない。」 「朝になると、お腹が痛くなる。」 「すぐに、怒ってしまう。」

そんな行動には、必ず理由があります。

その理由を「わがまま」と決めつけるのではなく、 「何か、困っていることがあるのかな」という視点で見つめること。

それが、子どもを理解する第一歩になります。

小さな気づきの積み重ねが、未来をつくる

子どもの未来は、大きな、特別な支援だけで変わるわけではありません。

小さな気づきを大切にし、 その子に合った環境を、少しずつ整えていくこと。

その積み重ねが、 子どもの安心や自信、そして成長へとつながっていきます。

早く気づき、必要な環境を整える。

私は、それが子どもの未来を支える、最初の一歩だと信じています。


次回は「家では見えない子どもの姿」についてお伝えします。 なぜ家庭では気づけないことがあるのか、一緒に考えていきましょう。

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