
「片付けて」と言っても片付けない…それは「できない」のではなく、子どもだけのルールがあるのかも。
札幌で子どもの学習・発達・不登校の相談を受けるふゆが、子育てが楽になる「好き」の見方をお伝えします。
「どうして、これにはこだわるの?」
「こっちは気にしないのに、これは絶対に嫌なの?」
「同じように見えるのに、どうしてこれはできて、これはやらないんだろう?」
子育てをしていると、そんなふうに思うことはありませんか?
大人からすると「どう考えても、こっちも同じでしょう」と思うことでも、子どもにとっては全く違うことがあります。もしかするとそこには、大人には見えていない、その子なりの考え方やルールがあるのかもしれません。
札幌で子どもの学習や発達、不登校のご相談を受けていると、「困った行動」だと思っていたことが、お子さんをよく知るための大切なヒントだったということがよくあります。今回は、「子どもの見方が変わる5つのポイント」の4つ目をお話しします。
この記事でお伝えすること
- 「片付けない子」は、本当に片付けができないの?
- 子どもの中にある「子どものルール」
- 「好き」を細かく見ると、その子が見えてくる
- 「好き」を苦手なことへの入り口にするコツ
「片付けて」と言っても、片付けない子
先日、あるお母さんからこんなお話を聞きました。
「部屋を片付けてと言っても、なかなか片付けないんです。」
ここだけ聞くと、「片付けが苦手なのかな?」と思いますよね。
ところが、そのお子さんは、自分の好きなものは、きれいに並べて飾ることができるそうです。
好きなものは、きれいに並べる。でも、遊んだおもちゃやぬいぐるみは、部屋に散らかったままでも気にならない。このお話を聞いて、「これは、面白いな」と思いました。
もしかするとこの子は、「片付けができない」のではないのかもしれません。
子どもには「子どものルール」がある
大人から見ると、「部屋に物が散らかっている=片付いていない」ですよね。でも、その子の中では、こんなルールがあるのかもしれません。
- 大切なものは、きれいに並べる
- 好きなものは、ちゃんと見えるようにしておく
- 遊び終わったものは、そこにあっても気にならない
もちろん、本当のところは、その子に聞いてみなければ分かりません。でも、「片付けができない子」と決めつける前に、「この子にとって、片付けってどういうことなんだろう?」と考えてみる。すると、違う姿が見えてくることがあります。
ここが大切なポイント
子どもの行動には、その子なりの理由があるかもしれません。「できない子」と決める前に、「この子の中ではどうなっているのかな?」と、少しだけ子どもの側から考えてみましょう。
「できない」のではなく、「やらない」のかもしれない
好きなものはきれいに並べられる、ということは、「きれいに並べることができない」わけではありません。「何をきれいにするのか」「何を大切にするのか」に、その子なりの基準があるのかもしれません。
この違いを知るだけで、「この子は片付けが苦手」という見方から、「この子には、大切にしているものと、そうでないものがはっきりしているんだ」という見方に変わります。見方が変わると、お母さんの気持ちも、声のかけ方も、少し変わってきます。
子どもは「好き」と「興味」がはっきりしている
子どもは、大人以上に「好き」「嫌い」「興味がある」「興味がない」がはっきりしていることがあります。
興味のあることなら、「やってみたい!」と自分から動く。夢中になったら、何度でも繰り返す。大人が止めても、まだやりたい。でも、興味のないことには、「やりたくない」「なんでやらなきゃいけないの?」となる。
大人になると、「やらなきゃいけないからやる」ことが少しずつ増えていきます。でも子どものうちは、「やりたい」という気持ちが行動の大きな原動力になっているのかもしれません。
だからこそ、「この子は何が好きなんだろう?」を細かく見ていくことが、子育てや学習のヒントになります。
「好き」を、もっと細かく見てみよう
例えば、「キラキラしたものが好き」という子がいたとします。ここで終わらせずに、「何が好きなんだろう?」と、もう一歩だけ深掘りしてみましょう。
- キラキラした「色」が好き?
- キラキラした「形」が好き?
- 光るところが好き?
- 集めるのが好き?
- 並べるのが好き?
- お母さんが使っているから好き?
- 自分専用だから好き?
- 買ってもらったことが嬉しかった?
- 「かわいい」と感じるから好き?
同じ「キラキラが好き」でも、理由はお子さんによって違うかもしれません。ここを細かく見ていくと、その子が何に心を動かされるのかが少しずつ見えてきます。
「好き」は、苦手なことへの入り口になる
「好き」が分かると、そこから世界を広げることができます。「これをやりなさい」だけでは動かなかった子が、好きなものと組み合わせることで、「やってみようかな」と思えることがあります。
「好き」を使った声かけの例
- 片付けが苦手な子:キラキラした箱を用意して、「今日はこの宝箱に、大切なおもちゃを入れてみよう」と誘う
- がんばる気持ちが続かない子:「ここまでできたら、キラキラシールを貼ろう」とする
- 本を読まない子:その子の好きなものが載っている本を、そっと置いてみる
- 学習が苦手な子:好きなものを問題の中に取り入れてみる
もちろん、これをすれば必ずできるようになる、ということではありません。でも、「好き」を入り口にすることで、苦手なことへの距離が少し近くなることがあります。
「好き」は、その子を動かすヒント
私は、子どもの「好き」は、その子を動かすための大切な手がかりだと思っています。だから、「うちの子は○○ばかりしている」と困ったときも、「なぜ、そんなに夢中になるんだろう?」と、一度じっくり見てみてください。
- ゲームが好き
- 電車が好き
- メイク道具やマニキュアが好き
- 虫が好き
- 石を集めるのが好き
- 同じものを並べるのが好き
- ずっと絵を描いている
そこには、その子が心を動かされる何かが、きっとあります。
お子さんの発達が気になるときや、学校に行きづらい、不登校気味だと感じているときも、まずは「この子は何が好きで、何に安心するんだろう?」と見てみることが、その子を理解する第一歩になります。
ちょっと振り返ってみませんか?
お子さんの「好き」を一つ思い浮かべながら、考えてみましょう。
① お子さんは何に夢中になりますか?
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② もう少し細かく見ると、「何が」好きなのかな?
☐ 色 ☐ 形 ☐ 音 ☐ 感触 ☐ 動き
☐ 集めること ☐ 並べること ☐ 作ること
☐ 人と一緒にすること ☐ 自分でやること ☐ その他
③ どうして好きなのかな?(理由を想像してみましょう)
________________
④ その「好き」を、苦手なことにつなげられないかな?
「○○が好きだから、△△にも使ってみよう」
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答えが分からなくても大丈夫です。「もしかしたら、これが好きなのかな?」と考えてみることから始めてみましょう。
子どもの世界を、少しのぞいてみる
大人から見ると「どうして?」と思う子どもの行動も、その子の中では、ちゃんと理由があるのかもしれません。
- 大切なものはきれいに並べる
- 興味のあることには夢中になる
- 興味のないことには動かない
私たち大人には見えていない、その子だけのルールや考え方があるのかもしれません。だからこそ、「どうして、この子はこうするんだろう?」と思ったとき、「この子の中では、どうなっているんだろう?」と、少しだけ子どもの側から考えてみる。それだけで、今まで見えていなかったものが見えてくることがあります。
この記事のまとめ
- 子どもには、大人には分からない「子どものルール」があるかもしれない
- 「できない」のではなく、「何を大切にするか」の基準が違うのかもしれない
- 「好き」を細かく見ると、その子が心を動かされるものが見えてくる
- 「好き」は、苦手なことや学習への入り口になる
「好き」は、その子の世界を広げる入り口
子どもの「好き」は、ただの遊びやこだわりではないかもしれません。そこには、その子が興味を持つもの、夢中になれるもの、自分から動きたくなるものが隠れています。
それが分かれば、学習につなげることも、苦手なことへの入り口にすることもできます。だから、「そんなことばかりして……」と感じたときこそ、「何がそんなに面白いんだろう?」と、少しだけ子どもの世界をのぞいてみませんか?
その「好き」を細かく見ていくと、今まで気づかなかったその子の一面が見えてきます。そしてその一面が、その子の「得意」や「学び」につながる種になることがあります。
「困った」を、その子を知る手がかりに。
「好き」を、その子の可能性の入り口に。
札幌で、子どもの学習・発達・不登校・子育てのことを相談できるふゆ先生として、一緒にその子の「好き」を見つけていきます。「うちの子の場合はどうなんだろう?」と思われたら、どうぞお気軽にご相談ください。


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