
うちの子 ちょっと気になる そんなママを支える
札幌のふゆです。
今回は学びのお話し。幼児期の学びってどんな風にしたらよいのかな?のちょっとヒントになったらいいな♪
小学校入学まで、あと半年。
年長さんのこの時期になると、こんなふうに思うお母さんも多いのではないでしょうか。
- 「ひらがなは全部読めたほうがいいですよね?」
- 「自分の名前くらい書けたほうがいい?」
- 「足し算・引き算もできるようにしておいたほうがいい?」
札幌でも、冬になると入学準備の話題がぐっと増えてきます。子育ての中で「勉強についていけるかな?」と心配になるのは、お子さんを大切に思っているからこそですよね。
入学前にひらがなや数字、足し算・引き算に取り組むことは、決して悪いことではありません。子どもが楽しんでいるなら、先取りの学習もひとつの経験です。
ただ、ここでひとつだけ考えてみてほしいことがあります。
子どもの発達と学習を考えるとき、私はここをとても大切にしています。
「3+2=5」ができたら、足し算が分かっている?
たとえば、「3+2=5」の計算ができる子がいたとします。では、こんなふうに聞いてみたらどうでしょう。
すぐに「5」と答えられるでしょうか。
実際におはじきを見せると分かる子もいれば、数字の問題ならできるのに、おはじきになると迷ってしまう子もいます。反対に、おはじきなら「合わせて5個」と分かるのに、「3+2=?」と数字だけで聞かれると難しい子もいます。
大人にとっては、「3個と2個を合わせること」と「3+2」という式が同じ意味なのは当たり前ですよね。でも子どもにとっては、
- 数字や「+」の記号を見て答えを出すこと
- 3個と2個を実際に合わせること
この2つが、まだ一つにつながっていないことがあります。
「3+2=5ができた!」で終わりにせず、
「3個と2個を合わせると5個になる」という意味まで分かっているかな?
という目で見てあげましょう。
同じ「5」でも、いろいろな姿があります
たとえば、こんな聞き方を試してみてください。
- 数字で見る:「3+2は?」
- 実際に動かす:「3個のおはじきと2個のおはじきを合わせたら、いくつ?」
- 言葉で考える:「3個持っていました。2個もらいました。全部でいくつ?」
- 反対に考える:「5個のおはじきを、3個と2個に分けてみよう」
どれも答えは「5」ですが、子どもにとっては同じこととは限りません。違いを見ていくと、「答えを覚えている」のか、「数の意味が分かっている」のかが、少しずつ見えてきます。
引き算は、さらに「意味」を考える必要があります
引き算では、もう少し難しくなることがあります。
実際に7個を並べて2個を隠せば「5個!」と分かる子でも、「7から2を引いたら?」と数字だけで聞かれると難しい。「7個と5個では、違いはいくつ?」と聞かれて、「違いって何?」となる子もいます。
実は、引き算にはいろいろな意味があります。
取る / 減る / 残る / 比べる / 差を求める
「7個から2個取ったら5個」と「7個と5個では、どちらが何個多い?」は、どちらも引き算ですが、子どもが頭に思い浮かべている場面はまったく違います。
入学前に大切にしたい「数の土台」
では、入学前に何を大切にしたらいいのでしょうか。私は、次のことだと考えています。
たとえば、次のような姿です。
- 「5個取って」と言われたら、5個取れる
- 「どっちが多い?」と聞かれたら、実際に並べて比べてみる
- 「3個と2個を合わせたら?」と聞かれたら、おはじきを動かしながら考える
- 「5個あったものから2個なくなったら?」と聞かれたら、動かしたり、頭の中で想像したりする
こうした経験の積み重ねが、小学校の算数につながっていきます。
幼児教室で大切にしていること
札幌の幼児教室で子どもたちと関わるときも、私はこの「数の捉え方」をとても大切にしています。
- 「これ、5個取ってみよう」とおはじきを取ってもらう
- 「5個あったうち、いくつ隠したと思う?」と、あえて見えなくして考えてもらう
- 「こっちとこっち、どっちが多いかな?」と比べてもらう
この経験を重ねることで、「目の前にない数も頭の中でイメージする」ことにつながっていきます。
遊びのような学びこそ、幼児期の学習の大切な土台になると、私は考えています。
ひらがなも「書ける」より、まず「読める?」
ひらがなについても、同じように考えてみてください。
「入学までに、ひらがなを書けるようにしなくちゃ」と思うお母さんもいるでしょう。文字を書く経験ももちろん大切です。でもその前に、「読めているかな?」を見てみてください。読むには、少しずつ段階があります。
「ひらがなが読めない」と言っても、
- 1文字が難しいのか
- 1文字は読めるけれど、言葉になると難しいのか
- 言葉は読めるけれど、文になると難しいのか
- 読めるけれど、意味をつかむのが難しいのか
子どもの発達のペースはひとりひとり違うので、つまずく場所もその子によって違います。
「どこまではできていて、どこから難しくなるのかな?」
と見てみましょう。
ひらがなとカタカナ、同じように読めるとは限りません
「ひらがなは読めるけれど、カタカナは難しい」という子もいれば、反対に「カタカナは読めるけれど、ひらがなが難しい」という子もいます。「文字が苦手なのかな?」とすぐに決めつけず、どの文字なら読めるのかを見てみましょう。それも、その子の「今」を知る大切な手がかりです。
「読める」と「意味が分かる」も少し違います
もうひとつ見てほしいのが、読んだ言葉の意味が分かっているかどうかです。
たとえば「りんご」と読めても、「りんごはどれ?」と聞かれて実物や絵と結びつかないときは、文字を音に変えることはできていても、言葉の意味との結びつきはこれから、ということがあります。
文字が読めるようになることはもちろん大切です。そしてその先にある、「読んだものから意味を受け取る」ことも大切にしたいですね。
「聞いて分かる」ことも、学校での学びにつながります
小学校では、先生の話を聞いて行動する場面がたくさんあります。
- 「教科書を出して、○ページを開きましょう」と言われて、何をすればいいか分かる
- 絵本を読んでもらったあと「どんなお話だった?」と聞かれて、自分なりに答えられる
こうした「聞いた言葉を受け取って、意味を分かる力」も、学校で学ぶための大切な土台です。ここも「話を聞ける・聞けない」で分けるのではなく、
- どれくらいの長さの話なら分かるのか
- ひとつの指示ならできるけれど、2つになると難しいのか
と、具体的に見てあげるのがおすすめです。
「できない」を見つけたら、「どこから難しい?」と考える
「ひらがなが読めない」「数が分からない」という結果だけを見ると、「もっと練習しなくちゃ」と思いますよね。でも本当に必要なのは、練習の量を増やすことだけでしょうか。
- ひらがなの形を覚えることが難しいのか
- 文字と音を結びつけることが難しいのか
- 数えることはできるけれど、数字と量が結びついていないのか
- 実物なら分かるけれど、頭の中で考えることが難しいのか
「できない」という一つの結果の中にも、いろいろな理由があります。
「どこからなら分かるのか」を見つけましょう。
入学前の半年、お家でできること
特別な教材がなくても大丈夫です。札幌の長い冬のお家時間も、毎日の暮らしの中に学びの材料はたくさんあります。
数なら
- 「おやつを3個ずつ分けよう」
- 「どっちのお皿が多い?」
- 「あと2個あったら同じになるね」
- 「5個あったけど、2個食べたらいくつ残る?」
- お買い物で「りんごを2個取ってきて」
言葉なら
- 「今日、一番楽しかったことは何?」
- 「この絵本、このあとどうなると思う?」
- 「○○って、どんな意味だろうね?」
- 文字を見つけたら「これ、何て書いてあるかな?」と一緒に読む
親子の会話そのものが、子どもの学習の土台になります。
入学前に「学びの土台」をチェックしてみよう
最後に、今のお子さんの様子を少し見てみましょう。
- 物を一つずつ数えることができる
- 「5個取って」と言われると、5個取れる
- 数字と実際の数量を結びつけられる
- 「どちらが多い・少ない」が分かる
- 実際に動かしたり見たりしながら、数について考えられる
- ひらがなを一文字ずつ読める
- 短い言葉を読める
- 読んだ言葉の意味が分かる
- 絵本や話の内容を聞いて、自分なりに話せる
- 身近な文字に興味を持つことがある
- 名前を呼ばれると反応できる
- 一つの指示を聞いて行動できる
- 短い文章で説明されたことが分かる
- 二つ程度の指示を続けて聞いて行動できることがある
- 分からないときに「分からない」「もう一回」と言える
「できていること」を見つけて、「どんな場面ならできるか」「何があると分かりやすいか」「どこから難しくなるか」を知るためのチェックです。
「まだ難しい」があっても、心配しすぎなくて大丈夫。今のわが子を知る手がかりが見つかったと考えてみてくださいね。
「勉強についていけるかな?」と思ったら
小学校に入ると、学ぶことは少しずつ増えていきます。だからこそ入学前の今、「足し算ができるようにしなくちゃ」「ひらがなを書けるようにしなくちゃ」と焦るだけでなく、一度立ち止まって、こう見てみてください。
できる・できないの二択ではなく、
- 「この子は、どこまでは分かっているんだろう?」
- 「どんな方法なら分かりやすいんだろう?」
と考えてみる。それが、その子に合った学び方を見つける第一歩になります。
勉強を先取りすることだけでなく、「分かった!」「できた!」「もっとやってみたい!」という経験を増やしていく。数っておもしろい、言葉っておもしろい、読めるって楽しい。考えてみたら分かった。そんな経験が、これから始まる学校での学びを支える土台になっていくと、私は考えています。
それだけではなく、「この子は、どんなときに学ぶことを楽しめるのか」
札幌で子育てをされているお母さんと一緒に、そこまで見つけていきたいと思っています。


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