子どもを変える前に、環境を変えてみる|札幌の子育て相談(学習・発達・不登校)

04:子育て
ふゆ
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宿題に集中できない、忘れ物が多い。
そんなときは子どもではなく環境を変えてみませんか?

学習・発達・不登校の悩みにも役立つ、お母さんのための考え方を札幌のふゆが紹介します

「どうして落ち着いて座っていられないんだろう?」
「どうして宿題に集中できないの?」
「どうして何度言っても忘れ物をするの?」

子どもの行動を見ていると、「この子が変わらないと……」と思ってしまうことはありませんか?

子育てをしていれば、誰でも一度は感じることだと思います。でも、そんなときに一度だけ、こう考えてみてほしいのです。

「子どもではなく、環境を変えたらどうなるだろう?」

子どもの行動は、その子自身だけで決まるものではありません。周りの環境からも、大きな影響を受けています。

この記事は「子どもの見方が変わる5つのポイント」の3つ目です。札幌で子どもの学習や発達、不登校のご相談を受ける中でも、とても大切にしている考え方をお伝えします。

「落ち着かない」のは、子どものせい?

家ではなかなか落ち着かない。そんなとき、まわりを見回してみてください。

  • テレビがついている
  • 家族が話している
  • おもちゃがたくさん出ている
  • いろいろなものが目に入る

そんな環境で「早く宿題やって!」と言われたらどうでしょう?

大人にとっては、テレビの音は「いつもの音」かもしれません。でも、子どもにとっては「ずっと音が入ってきて、気が散っている」のかもしれません。

反対に、静かすぎる環境が落ち着かない子もいます。人によって、集中しやすい環境は違うのです。

大切な考え方
「落ち着きがない」と子どもだけを見るのではなく、「この子にとって、今の環境は集中しやすいのかな?」と考えてみましょう。

「宿題をしてほしい」なら、環境から変えてみる

「宿題しなさい!」と何度言っても、なかなか始めない。そんなときは、言葉で促し続けるだけではなく、環境を少し変えてみるという方法があります。

試してみたいこと
  • テレビを消す
  • 机の上に必要なものだけ置く
  • 宿題をする場所を決める
  • 一緒に座る

そして「今日はここまで一緒にやってみよう」と声をかけてみます。子どもが集中しやすい条件を探してみる。それだけで、学習への向き合い方が変わることがあります。

「本を読んでほしい」なら、本との出会い方を変えてみる

「うちの子、本を全然読まないんです」というご相談は、とても多いです。

そんなとき「もっと本を読みなさい」と言うだけでは、なかなか変わらないかもしれません。だったら、その子が好きなものから、本につなげてみるのはどうでしょう。

  • 電車が好きなら、電車の本
  • 恐竜が好きなら、恐竜の本
  • 工作が好きなら、工作の本

買った本は本棚の奥にしまわず、子どもの目に入りやすい場所に置いてみます。さらに、お母さんが隣で読んでみましょう。

「これ、面白いね」
「こんなこと知ってるんだ!」
「どうしてこうなるんだろうね?」

と一緒に話してみると、「本を読まなきゃ」ではなく、「これ、ちょっと面白そう」という気持ちから、本に興味を持つことがあります。

「忘れ物が多い子」を、どう考える?

これは、私自身も子育てをしていて感じたことです。

「また忘れたの?」
「昨日も言ったでしょう」
「ちゃんと確認して!」

何度言っても忘れる。そんなとき、「言えば直るはず」と思ってしまいますよね。

でも、何度言っても変わらないのであれば、「もしかしたら、言葉だけでは変わりにくいことなのかもしれない」と考えてみる。私は、だんだん「忘れやすいのも、この子の特性の一つなのかもしれない」と思うようになりました。

そうすると、「どうして忘れるの?」ではなく、「忘れないようにするにはどうする?」という方向に、考え方が変わっていきました。

「忘れないように」ではなく「忘れにくい環境」を作る

どうしても忘れてほしくないものなら、こんな工夫があります。

  • 目立つ色のファイルにする
  • 付箋をつける
  • カバンの中の決まった場所に入れる
  • 玄関の靴の上に置く
  • 玄関の扉に付箋を貼る
  • 出発前に必ず目に入る場所に置く

「忘れないでね」と何度も言う代わりに、「忘れにくい仕組み」を作ってしまう。これも立派なサポートです。

そして、「困る経験」が必要なこともある

もちろん、すべてを親が先回りして解決すればいい、というわけではありません。時には「忘れてしまって困った」という経験も大切です。

「忘れたら困るんだ」と実感すると、「どうしたら忘れないかな?」と、子ども自身が考え始めることがあります。

私の子どもも、学習用具をよく忘れることがありました。その経験から、「だったら、全部カバンに入れて持っていけばいい」という方法を自分で考えました。

私は「全部入れたら、カバンが重くて大変じゃない?」と思いました。でも、本人にとっては、「カバンが重いこと」より「忘れ物をしないこと」のほうが大事だったのです。

これも、その子自身が自分に合った方法を見つけた一つの例です。

子どもを変えるのではなく、環境で支える

子どもには、得意なことがあります。そして、苦手なこともあります。

苦手なことを全部「できるようにしなければ」と思うと、子どもも大人も疲れてしまいます。もちろん、練習することでできるようになることもあります。でも、「これは、この子にとって直すことより、環境で補ったほうがいいのでは?」と考えることも大切です。

  • 忘れやすいなら、忘れにくい仕組みを作る
  • 音が気になるなら、音を減らす
  • 目に入るものが多いと集中しにくいなら、必要なものだけを置く
  • 本を読むのが苦手なら、まず好きなものから本につなげる
その子に合った環境を作ることで、「できない子」が「できる子」に変わるのではなく、
「できる状況」が増えていく。
私は、そんなふうに考えています。

あなたのお子さんは、環境を変えたらどうなる?

ここで、少し考えてみてください。最近、「この子、○○が苦手だな」と思ったことはありませんか? その一つを思い出して、次の4つを書き出してみましょう。

① 何が苦手?
「忘れ物が多い」「宿題を始められない」「本を読まない」「落ち着かない」など
________________

② 今、どんな環境?
音は? 物の量は? 場所は? 時間帯は? 周りに誰がいる?
________________

③ 環境を一つだけ変えるなら?
「これならできそう」と思うことを一つ考えてみましょう。
________________

④ 「できない」ではなく「できる条件」は?
この子がうまくできたときは、どんな状況だった?
________________

「この子を変えなきゃ」と思ったときに

子どもが困った行動をすると、「どうしたら、この子を変えられるだろう?」と考えてしまうことがあります。でも、もしかしたら、変えるのは子どもではなく、環境なのかもしれません。

もちろん、すべてが環境で解決するわけではありません。その子自身の発達や特性を理解することも必要です。だからこそ、こう考えてみてください。

「これは本人が頑張ること?」
「それとも、環境でサポートできること?」

この視点を一つ持っておくだけでも、毎日の子育ての負担が少し軽くなるかもしれません。学習のつまずきや、学校に行きにくい不登校の悩みの場面でも、この考え方が助けになることがあります。

その子に合った「できる環境」を一緒に探す

子どもの困りごとは、一つの方法ですべて解決するわけではありません。その子の得意なこと、苦手なこと、生活の様子、学校での様子、家庭での様子。いろいろなところから、その子に合った方法を探していきます。

「こんなことで相談していいのかな?」と思うような、小さな困りごとでも大丈夫です。誰かに話してみることで、「そんな方法があったんだ」と、新しい手立てが見つかることがあります。

子どもを変えるのではなく、その子に合った環境を一緒に探す。
それも、子どもの成長を支える大切な方法の一つです。

「困った」を、その子を知る手がかりに。

札幌で、子どものことを相談できるふゆ先生として、学習のこと、発達のこと、不登校のこと、そして日々の子育てのことを、一緒に考えていきます。

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