
入学準備でちょっとうちの子気になる…ママを応援する
札幌のふゆです。
「座っていられない」=「授業が聞けない」ではありません。安心してくださいね。
小学校入学準備シリーズ③
「うちの子、落ち着きがなくて……」
「幼稚園でも、先生の話をじっと聞くのが苦手です」
小学校入学が近づくと、札幌でも全国のどこでも、こんな心配をされるお母さんが増えてきます。
「授業中、ちゃんと座っていられるかな?」
「先生の話を聞けるかな?」
子育ての中で、ふと不安になる瞬間ですよね。
その気持ち、とてもよくわかります。
でも、ここで少しだけ立ち止まって、一緒に考えてみませんか。
「座っていられること」と「話を聞いていること」は、本当に同じでしょうか?
入学前に見ておきたいのは、「何分座っていられるか」だけではありません。
子どもの学習の土台として大切なのは、次の視点です。
「この子は、どんな条件なら学びやすいのかな?」
「座っていられない=授業を聞けない」ではありません
幼稚園や保育園では、先生と子どもたちが床に座ってお話を聞くことがあります。
でも、そこは比較的開かれた空間です。
周りにはおもちゃや遊具があったり、自由に動ける場所があったりします。
そんな環境で、長い時間じっと座って話を聞くのが難しい子がいても、不思議ではありません。
小学校に入ると、一人ひとりに机と椅子があり、黒板を見たり、ノートを書いたりしながらお話を聞くことが増えます。
つまり、こういうことです。
環境が変わることで、子どもの姿も変わることがあります。
今、座っていることが苦手だからといって、「小学校でも授業を聞けない」と決めつける必要はありません。
子どもの発達はひとりずつペースが違いますし、環境が合えば、ぐんと力を発揮する子もたくさんいます。
座っているけれど、聞いていないこともあります
反対に、「じっと座っている=話を聞いている」とも限りません。
座っているけれど、内容が頭に入っていない子もいます。
一方で、体を動かしていても、先生の話をしっかり聞いている子もいます。
- 手を動かしながら聞いたほうが、理解しやすい子
- 目を合わせることは苦手でも、話の内容はちゃんと聞いている子
だから、「ちゃんと座りなさい」「先生のほうを見なさい」だけを目標にするのではなく、こう見てあげてほしいのです。
「この子は、どうすると話を理解しやすいのかな?」
この子は、どんな条件なら学びやすい?
入学前の今だからこそ、お子さんの「学びやすい条件」を見つけておきたいと思います。
ご家庭で気づけるヒントを、5つご紹介しますね。
① 短く伝えると分かりやすい?
「ランドセルを置いて、手を洗って、明日の準備をしてね」だと難しいけれど、「まずランドセルを置こう」ならできる。
そんな姿はありませんか?
それは「話を聞けない」のではなく、一度に受け取れる情報の量が、まだ多すぎるだけかもしれません。
② 見えるものがあると分かりやすい?
言葉だけで説明するより、「これをここに置くよ」と実物を見せたり、絵や写真を使ったりすると分かりやすい子もいます。
「聞いて分かる」だけでなく、「見て分かる」ことも、その子の学び方の大切な手がかりです。
③ 体を動かした後のほうが聞きやすい?
ずっと座らせておくより、少し動いたあとに座るほうが、話を聞きやすい子もいます。
札幌のように冬が長く、雪で思いきり外遊びができない時期は、体を動かす時間が足りなくなりがちです。
そんな季節こそ、家の中でも「少し体を動かしてから、座ってお話」という流れを試してみると、お子さんの変化が見つかるかもしれません。
「座らせる」ことばかり考えるのではなく、動く時間と聞く時間を組み合わせるという方法もあります。
④ 興味のあることなら、どのくらい集中できる?
- ブロックなら30分
- 絵を描くなら20分
- 好きな絵本なら15分
そんな姿があるなら、それもとても大切な情報です。
ただし、「好きなことに30分集中できるから、授業も30分集中できるはず」ということではありません。
大切なのは、次のことを知っておくことです。
「何なら集中しやすいのか」
「どんな環境だと集中が続きやすいのか」
⑤ どのくらいの指示なら、理解して行動できる?
「靴をそろえてね」ならできる。
でも、「靴をそろえて、手を洗って、タオルを片付けてね」になると難しい。
そんな違いがあるなら、「聞く力がない」のではなく、複数のことを同時に受け止めるのが、まだ少し難しいのかもしれません。
「何回言ったら分かるの?」と思ってしまう前に、こう考えてみましょう。
「どこまでなら、この子は分かりやすいのかな?」
学びやすさは「環境」でも変わります
同じ子どもでも、環境によって集中しやすさは大きく変わります。
- 静かな場所
- 周りに人が少ない場所
- 足が床につく椅子
- 机の高さが合っている
- やることが一つずつ分かる
- 見通しが持てる
- 興味のある内容
- 短い時間で区切る
だからこそ、「集中できる子・できない子」と分けるのではなく、こう考えてみてほしいのです。
「どんな条件なら集中しやすい子なのか」
これは、小学校に入ってからの学習にも、大きなヒントになります。
「聞く力」を育てるときも、無理に座らせなくて大丈夫です
お家でも、つい言いたくなりますよね。
「ちゃんと聞いて!」
「何回言ったら分かるの?」
毎日の忙しい子育ての中では、仕方のないことです。
お母さんのせいではありませんので、どうか自分を責めないでくださいね。
そのうえで、できるときに少しだけ、伝え方を変えてみませんか。
- 「今から何をするんだった?」と聞いてみる
- 「まず何をする?」と、一つだけ確認してみる
大切なのは、一回で言うことを聞かせることではありません。
「どう伝えたら、この子は理解しやすいのか」を、一緒に探すことです。
入学前に見つけておきたいのは「座れる子」ではなく「学びやすい条件」
小学校に入ると、「授業中は座って話を聞く」場面が増えます。
だからこそ、入学前から無理に長い時間座る練習をするよりも、次のことを知っておくほうが、ずっと力になります。
- この子は、どんなときに話を聞きやすい?
- どんな伝え方なら分かりやすい?
- どんな環境なら集中しやすい?
それが分かっていると、「うちの子、落ち着きがないんです」という見方が、こんなふうに変わっていきます。
□ どんな活動なら夢中になれる?
□ 静かな場所とにぎやかな場所、どちらが集中しやすい?
□ 短い指示なら理解して行動できる?
□ 2つ、3つの指示になるとどうなる?
□ 言葉だけより、絵や実物があるほうが分かりやすい?
□ 少し体を動かした後のほうが話を聞きやすい?
□ 困ったときに「分からない」「もう一回」と伝えられる?
これは、できる・できないを点数にするためのチェックではありません。
お子さんの発達のペースを知り、力を発揮しやすい条件を見つけるためのものです。
小学校準備は、「できるようにする」だけじゃない
友達ができるかな。
勉強についていけるかな。
授業中、座っていられるかな。
入学前は、いろいろな「できるかな?」が出てきますよね。
札幌で子育てをしているお母さんも、きっと同じ気持ちだと思います。
でも、「できる・できない」だけを見るのではなく、こう見てみてください。
「この子は、どんなときに安心して学べるのかな?」
その視点があると、子どもの姿の見え方が、少し変わるかもしれません。
小学校に入るまでに、「座れる子」にすることよりも、その子が学びやすい条件を、少しずつ見つけておく。
それは、入学後の「困った」を減らすための、とても大切な準備の一つだと思います。
ひとりで悩まず、気になることがあれば、園の先生や地域の相談窓口にも気軽に声をかけてみてくださいね。
お子さんのペースで、ゆっくり一緒に進んでいきましょう。


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