
入学してから1年生の学習は、驚くスピードで進みます。4月はまだそんなに感じないかもしれませんが…あっという間に秋には漢字が登場!
繰上り繰り下がりの引き算が登場します。
そんな中、ちょっと気になるところがあったら…読んでみてくださいね。

小学校に入学すると、子どもの学習は本格的にスタートします。入学前は「ひらがなは読めるかな?」「自分の名前は書けるかな?」「数や計算は大丈夫かな?」と、子育て中の保護者の方は心配になりますよね。
実は、小学校1年生の学習は、思っている以上に早く進んでいきます。今回は国語と算数を例に、つまずきやすいところと、家庭で確認できることをお伝えします。
🌼 この記事のポイント
子どもの学習で大切なのは、「できない」を繰り返し練習させることではありません。どこまで分かっていて、どこから困っているのかを見つけることです。
1. 国語:ひらがな・カタカナの学習
入学すると、国語ではひらがなの学習が始まり、その後カタカナへと進みます。一文字ずつ読み方や書き方を覚え、少しずつ言葉や文章を書けるように学習していきます。進め方は学校によって違いますが、入学後の早い時期から文字を覚える学習が続きます。
ここで考えたいのは、文字を読む力と書く力は別の力だということです。ひらがなを一文字ずつ読むのに時間がかかる子は、書くときにも時間がかかることがあります。読むことに一生懸命で、書くところまで手が回らないのですね。
こんな子どもの姿はありませんか?
📖 ご相談の例(国語)
ひらがなは読めるのに、一文字ずつ拾い読みをしているため、文章の意味がつかめない子がいました。ところが、問題文を読んであげると、すぐに答えが分かったのです。
▼ 考えられる理由
この場合、「読めない」のではなく、言葉のストック(知っている言葉の数)が足りないことや、文と文をつなぐ「は・を・に」などの助詞の理解がまだ十分でないことが考えられます。文字を読めることと、文章の意味が分かることは、実は別のことなのです。
▼ 試せる方法
- まずは、「主語」と「動詞」の2語文から読むことをスタートする(例:「ねこが ねる」)
- 慣れてきたら、3語、4語と、少しずつ文を長くしていく
- 大きな字の絵本を読むことから始める
- 一文字ずつ書いたカードを、順番を変えながら読んでもらう(いつも同じ順番なら読めても、順番が変わると読めないことがあります)
- 一文字だけでなく、簡単な言葉の中でも読めるか確認する
この子は、2語文から少しずつ文章を増やし、大きな字の絵本を読むうちに、「読むのが楽しい」と感じられるようになっていきました。
💡 おうちの方が気をつけたいこと
- 読むことを嫌がらないように、楽しい雰囲気を大切にする
- 毎日5分でも読めたら、「花丸だね!」とほめる
- 焦って書く練習ばかり増やさず、読むことがスムーズにできているかにも目を向ける
2. 算数:10までの数の構成と分解
算数でも、入学後の早い時期から10までの数や、足し算・引き算につながる学習が始まります。ここで大切なのは、数を頭の中でイメージできることです。
たとえば「5」という数字。5個のものがあることをイメージできるだけでなく、その5個が「2と3」「1と4」に分かれることを理解できているでしょうか。10個が「7と3」「6と4」に分かれることも分かると、足し算や引き算の理解につながります。
🌟 大切な考え方
数字を唱えられることと、数のまとまりを理解していることは違います。
こんな子どもの姿はありませんか?
🧮 よくあるケース(算数)
「1、2、3…」と10まで上手に数えられるのに、「5は2と、あといくつ?」と聞かれると答えられない子どもがいます。
※実際のご相談をもとにした「よくあるケース」で、特定のお子さんの話ではありません。
▼ 考えられる理由
数を順番に唱えることはできても、数を「まとまり」として頭の中でイメージすることが、まだ難しいのかもしれません。
▼ 試せる方法
- まずは5までの数から確認する(積み木やブロックを5個並べます)
- 「ここに5個あるね。2個取ったら、残りはいくつ?」と、実際に動かしながら聞く
- 「5個を、2つと3つに分けてみよう」と、分け方を一緒に試す
- 10個のブロックのうち、大人が手でいくつか隠して、「隠れているのはいくつかな?」とクイズにする
こうした遊びを通して、数のまとまりをイメージする力を育てていきます。
💡 おうちの方が気をつけたいこと
最初から10までを目指す必要はありません。まずは5までの数が分かっているか、5というまとまりを分けたり合わせたりできるかを確かめてみましょう。
3. 「どこで困っているのか」を見つけることが大切
学習がうまく進んでいないとき、つい「もっと練習しよう」と考えてしまいがちです。でも、少し立ち止まって考えてみてください。
- ひらがなが書けないのは、文字が読めないからでしょうか。それとも、読めるけれど形を覚えることが難しいのでしょうか。
- 計算が苦手なのは、数字が分からないからでしょうか。それとも、数のまとまりをイメージすることが難しいのでしょうか。
同じ「できない」でも、困っている理由は違います。理由が違えば、必要な練習方法も変わります。
🎀 いちばん大切なこと
できないことを繰り返し練習させるのではなく、どこまで理解できていて、どこから困っているのかを見つけること。それが、子どもの学習を支える第一歩です。
4. おうちの方に気づいてほしいこと
家庭では、次のようなところに目を向けてみてください。
🗣️ 声かけ:今日の授業で何を勉強したか、どんなことが難しかったか話せるかな?
📒 ノート:先生の説明に沿って書けているかな?
📝 テスト:どんな問題で間違えているかな?
👀 行動:宿題を嫌がる、なかなか始められない、勉強すると疲れてしまうなどの変化はないかな?
学校での様子を先生に聞いてみることも大切です。
学習のつまずきは、勉強だけの問題ではありません。授業で何をすればよいか分からない、友達はできているのに自分はできない。そんな経験が重なると、学校生活そのものが苦しくなることもあります。
🌈 子どもの心を守るために
子どもが「自分はできない」と思う経験を重ねてしまう前に、小さな「困り感」に気づいてあげたいですね。
5. その子に合った学び方を一緒に見つけましょう
子どもの発達や特性によって、理解しやすい方法は違います。
- 実際に手を動かすと分かる子
- 絵や図で見ると理解しやすい子
- 言葉で説明してもらうと分かる子
同じ内容でも、その子に合った方法を見つけることで、学びやすさは大きく変わります。大切なのは、周りのお友達と比べることではありません。今どこまで分かっているのか、どこで困っているのか、どんな方法なら理解しやすいのか。そんな視点で、お子さんの学びを見てあげてください。
✨ 子育てのヒント
「できない」を見つけるのではなく、「どうしたらできるかな?」を一緒に考える。その姿勢が、子どもの自信につながります。
📅 相談の目安
ある程度(3週間くらい)続けても変化がない場合は、担任の先生や専門の方に相談してみるのもおすすめです。早めに相談することは、子どもの学習や発達を支えるための大切な一歩になります。
🌸 ひとりで抱え込まないでくださいね
子育て支援Ringでは、そんな子どもの学びのサポートを大切にしています。お子さんの学習について、何となく気になることや、どこから取り組めばよいか分からないことがあれば、ひとりで抱え込まずにご相談ください。


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