「わからない」と言えない子ども達~困ったときに助けを求める力を育てよう~

03:学びのサポート
ふゆ
ふゆ

わからないときに
「んー。んー。」とアピールする 
「ママ―」とだけ言う。
これは伝える力をつけるチャンス!!今から少しずつやってみませんか?
自分でできるが増えるきっかけになるかも♪

勉強をしているとき、問題がわからなくても「わからない」「教えて」と言えない子がいます。

おうちの人から見ると、「わからないなら聞けばいいのに」と思うかもしれません。でも、子どもにとっては、その一言を伝えることが意外と難しい場合があります。

今回は、子どもの学習や発達の中で、「助けを求める力」をどう育てていくかを、幼児教室での様子を交えてお伝えします。子育て中のおうちの人が、今日から試せるヒントも入れました。

「わからない」と言えない子は、こんな姿を見せます

たとえば、問題が解けなくて困っているのに、じっと固まってしまう。手が止まったまま、何も言わない。

そんな姿を見かけたことはありませんか?

わからないのに、聞かない。それは「やる気がない」からではありません。言いたくても言えない、言い方がわからない、という子どもがたくさんいます。

なぜ「わからない」と言えないの?

理由はひとつではありません。考えられるのは、次のようなことです。

  • 「わからない」と言うことが、自分はできないということのように感じてしまう
  • 人に聞いて助けてもらい、問題が解決した経験が少ない
  • どのタイミングで「わからない」と言えばいいのか、わからない
  • 何がわからないのか、自分でも整理できていない
大切な考え

「わからなかったら聞いていいんだよ」と伝えるだけでは、行動につながらないことがあります。

大切なのは、実際に言ってみること。そして、言ったことで「いいことが起きた」という経験を積むことです。

「わからない」と言ったら、いいことがあった!

こんな経験を重ねると、子どもは少しずつ気づいていきます。

  1. 「わからない。教えてください」と伝える
  2. ヒントをもらえた
  3. 一緒に考えたら、問題が解けた

この経験が積み重なると、

子どもの心の中で

「わからないと言っても大丈夫なんだ」

「人に聞いたら、できるようになるんだ」

「困ったときは頼っていいんだ」

と、心が育っていきます。そしていつか、今度は自分が誰かに教えてあげられるようになるかもしれません。

人に頼ることは、決して悪いことではありません。自分ひとりでは難しいことも、人の力を借りればできるようになる。これも大切な学びです。

幼児教室での取り組み

私が幼児教室で大切にしていることのひとつが、この「助けを求める言葉」を育てることです。

📝 教室での場面

教室の始まりには、タブレットの「シンクシンク」というアプリで、かんたんな脳トレに取り組みます。

問題によっては、縦や横に動かしたり、いろいろな方法を試したりしても、なかなかクリアできないことがあります。

そんなとき、子どもたちにはこんな言葉を使ってもらいます。

  • 「ヒントをください」
  • 「教えてください」
  • 「手伝ってください」

最初から言える子ばかりではありません。そんなときは、

  • 「こういうとき、何て言ったらいいかな?」と問いかける
  • 「手伝ってって言ってみて」と、言葉をそっと促す

そして、子どもが言葉にして伝えてくれたら、実際に手伝います。ヒントをもらいながら問題をクリアできたら、一緒に喜びます。

このやり取りを繰り返すことで、「困ったときは、人に頼ってもいいんだ」ということを、子どもたちは少しずつ身につけていきます。

ここがポイント

言えたら、必ず手伝う。そして一緒に喜ぶ。

この「言ってよかった」という気持ちが、次に言える勇気になります。

すぐに手伝えばいい、というわけではありません

ただし、気をつけていることがあります。それは、考える前にすぐ「手伝って」と言ってしまうことです。

自分で考えられるところまで、すべて大人がやってしまうと、考える力が育ちません。そんなときは、

  • 「あと2回、自分で考えてみよう」
  • 「さっきとは違う方法を試してみて」

と声をかけます。少し考えてみても難しそうなら、そこで一緒に考えます。

大人が気をつけたいこと

どこまで自分で考えられるのか。どこから手助けが必要なのか。

この見きわめが大切です。

子どもの表情や手の動き、考えている様子をよく見ていないと、なかなか判断できません。

また、言葉にできないほど困っている子には、大人のほうから声をかけて手助けすることも必要です。「助けて」と言えるまで待つことが、いつも正解というわけではありません。

おうちでは、まず大人が言ってみましょう

「わからなかったら言ってね」と伝えるだけでなく、おうちの人自身も、子どもの前でこんなふうに言ってみませんか?

  • 「ここがわからないから教えて」
  • 「ちょっと手伝ってくれる?」

そして、子どもにも実際に言ってもらいます。言葉を知っていることと、使えることは違います。

「わからない」「教えて」「手伝って」という言葉を、毎日の生活や学習の中で使って、助けてもらって解決できた。そんな経験を積み重ねていくことが、子育ての中でも大切なポイントです。

🌼 まとめ

困ったときに人に頼れることは、自分で学び続けるための大切な力です。

子どもの学びと発達を、あせらず見守りながら、「言えてよかったね」を一つずつ増やしていきましょう。

そしていつか、自分が誰かの「わからない」に気づき、手を差し伸べられる子になってくれたらと思っています。

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