先生からの一言の意味
「今日、お友達を叩いてしまいました。」
「なかなか、じっと座っていられません。」
「話を聞いていない場面がありました。」
先生からこんな話を聞くと、胸がドキッとすることはありませんか。
「また、注意されてしまった……。」 「うちの子は、問題があるのかな。」
そんな気持ちになるお母さんも、少なくありません。
でも私は、先生からの一言には、 子どもを理解するための大切なヒントが隠れていると思っています。
行動には、必ず理由がある
子どもの行動だけを見ると、「困った行動」に見えることがあります。
でも、その行動には、必ず理由があります。
例えば、お友達を叩いてしまう子。
「叩くことはいけないこと」です。
でも、その背景には、
「貸して、と言いたかった。」 「やめてほしかった。」 「一緒に、遊びたかった。」
そんな思いが、あるのかもしれません。
言葉で伝えることが難しいからこそ、行動で表現している場合があります。
また、じっと座っていられない子もいます。 もしかすると、その子にとっては、体を動かすことで集中しやすい特性があるのかもしれません。
話を聞いていないように見える子もいます。 実は、別のことに意識が向いていたり、興味のあることに集中していたりする場合もあります。
もちろん、その理由は一人ひとり違います。
だからこそ、「行動」だけではなく、
「なぜ、その行動をしたのか」を考えることが大切だと思っています。
先生は、お母さんを責めたいわけではないんです💦
先生から伝えられると、
「責められている。」
そう感じることがあるかもしれません。
でも、多くの先生は、そうではありません。
先生も、
「この子が、もっと過ごしやすくなってほしい。」 「困ることが、少なくなってほしい。」
そんな思いで、子どもを見ています。
ただ、限られた時間の中で伝えるため、 言葉が足りなかったり、少し厳しく聞こえたりすることもあります。
だからこそ、一つの言葉だけで、落ち込む必要はありません。
一人の意見だけで、決めなくていい
もし、先生の話に納得できなかったり、よく分からなかったりしたときは、 他の人の意見も聞いてみましょう。
幼稚園や学校には、さまざまな先生がいます。
療育の先生、習い事の先生、学童の先生……。
同じ子どもを見ていても、見える姿や感じることは、人それぞれです。
だからこそ、一人の意見だけで判断するのではなく、 いろいろな人の話を聞きながら、その子の姿を少しずつ理解していくことが大切です。
「どういう意味だったのかな?」と考えてみる
先生から言われたとき、すぐに落ち込んだり、不安になったりすることもあるでしょう。
そんなときは、
「先生は、どういう場面で、そう感じたのだろう。」
「どんな意味で、伝えてくれたのだろう。」
そんなふうに、一歩立ち止まって考えてみてください。
必要であれば、先生に聞いてみるのもよいでしょう。
その一歩が、お母さん自身の見方を広げ、 子どもへの関わり方を変えていくきっかけになります。
そして、お母さんの関わり方が変わると、 子どもを取り巻く環境も、少しずつ変わっていきます。
私は、子どもの支援者は、先生だけでも、お母さんだけでもないと思っています。
子どもに関わるたくさんの大人が、 それぞれの気づきを持ち寄り、一緒に考えていくこと。
それが、その子にとって、より良い環境につながっていくのです。
早く気づき、その子に合った環境を整える。
それが、子どもの未来を育てる大切な一歩だと、私は信じています。
次回予告
第4話「一人で抱えない子育て」
子どもを育てるのは、お母さん一人ではありません。 周りの人とつながることが、子どもの未来を大きく変えていきます。


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