「困った」を「その子を知る」に変える”わが子の取扱説明書づくり”セミナーを行いました

05:活動レポート

9月8日、

「わが子の取り扱い説明書作り

〜好き・得意から、その子に合った関わり方を見つけよう〜」というセミナー

を開催しました♪

「どうしてうちの子ってこうなんだろう…?」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?

今回のセミナーは、その「困った」を少し違う角度から見てみることからスタートしました。

困った行動 → その子の特性 → 好き・得意 → その子に合った関わり方

この順番で、一緒に「わが子の取り扱い説明書」を作っていきましたよ。参加してくださったお母さんたちは、一つひとつのワークに真剣に向き合ってくれました。

「落ち着きがない」は、本当に困ったこと?

「うちの子、落ち着きがなくて…」というお悩み、よく聞きます。もちろん生活の中で困る場面もありますよね。

でも、見方をちょっと変えてみると――

「いろんなことに興味を持てる子」とも言えるんです。

興味・関心って、「持ちなさい」で身につくものじゃありません。だから、いろいろなことに目が向くのは、その子の立派な個性のひとつ。

「落ち着きがない」と決めつける前に、

  • この子は何に興味があるんだろう?
  • どんなことに目が向くんだろう?

そんなふうに見ていくと、その子らしさが見えてくることがあります。

「好き」を深掘りすると、その子らしさが見えてくる

今回のワークで私自身も「面白いな〜」と思ったのが、
お母さんたちの「好きの深掘り」でした。

例えば「電車が好き」というお子さん。ここで終わらせず、

「電車の何が好きなの?」

と掘り下げてみると…

電車と電車が「ビューン!」とすれ違う瞬間が好き。

実は「電車」そのものより、「すれ違うときの速さ」に夢中だったんです。

  • 速いものが好きなのかな?
  • 動くものを見るのが好きなのかな?
  • スピードの違いに興味があるのかな?

「電車が好き」というひと言から、こんなにいろんな可能性が見えてきます。

別のお子さんは、SLの車輪と車輪をつないでいる部分を見るのが好きなんだそうです。

私たち大人が「電車が好き」と聞くと、車体や走る姿を思い浮かべがち。でもその子が見ていたのは、電車の「仕組み」の部分でした。

「物の仕組みを観察するのが好きなのかな?」――そんなふうに、その子の興味の方向が少しずつ見えてきます。

「片付けられない子」だと思っていたけれど…

もうひとつ印象的だったのが、こんなお話です。

おもちゃは片付けないけど、自分の好きなアクセサリーやキラキラしたものは、丁寧に片付ける。

「うちの子は片付けができない」と思うと、「どうしたらできるようになる?」と考えがちですよね。

でも、「好きなものはちゃんと片付けられる」という事実に注目すると――

「片付けられない子」ではなく、「自分にとって大切なものは丁寧に扱える子」という姿が見えてきます。

「この子にとって大切にしたいものって何だろう?」「キラキラのどんなところが好きなんだろう?」――そうやってさらに深掘りしていけるんです。

子どもの「好き」って、こんなに奥が深い

「電車が好き」「ものづくりが好き」「キラキラが好き」――そこで終わりじゃありません。

例えば「ものづくりが好き」の中にも、

  • 料理が好き
  • ブロックが好き
  • 工作が好き
  • 折り紙が好き

と、いろんな「好き」が隠れています。さらに「ブロックが好き」でも、

  • 高く積み上げるのが好き
  • 同じ色を並べるのが好き
  • 左右対称に並べるのが好き
  • 説明書を見ながら作るのが好き
  • 自分で考えて形を作るのが好き

と、一人ひとり全然違います。「好き」を掘り下げていくと、「この子ってこんなことを大切にしてるんだ」というその子らしさが見えてきますよ。

「好き」を繰り返すことが「得意」につながる

好きなことって、自然と何度も繰り返しますよね。繰り返すから経験が積み重なって、

「これならできる」「もっとやってみたい」

という気持ちが生まれます。それが、やがて「得意」や「自信」につながっていくんです。

「またそんなことばかりして…」と思ってしまうことの中にも、実は成長の種が隠れているかもしれません。

「困ったところ」も、その子の特性から考えてみる

後半は「我が子の気になるところ・困っているところ」について考えました。

ここで大切にしたのは「どうしたら直せる?」だけじゃありません。その前に、

  • なぜ、この子はこうするんだろう?
  • どんな特性が関係しているんだろう?

を考えてみます。そして「本人が変えていくこと」なのか、「その子の特性として受け止め、環境や関わり方を変えること」なのかを整理していきました。

子どもを変えるのではなく、環境を変える

子どもの特性そのものを変えるのは、簡単ではありません。だから私は、

子どもを変えようとするのではなく、環境や関わり方を変える

という視点を大切にしています。

大人だって、「今日から性格を変えなさい」と言われても難しいですよね。

でも「自分がやりやすい方法を見つける」「苦手なことは環境を工夫する」ことならできます。子どもも同じです。

「この子が過ごしやすくなるために、何を変えたらいい?」

――そう考えることで、本来持っている力を発揮しやすくなることがあります。

最後は「我が子に合った関わり方」を考えました

最後のワークでは、生活面と学びの面に分けて、

困っていること → どんな特性が関係している? → その子に合った環境や関わり方は?

という順番で「我が子の取り扱い説明書」を完成させました。

参加者の皆さんからは、こんな声が聞こえてきましたよ。

  • もう少し子どもを自由にさせてもいいのかもしれない
  • もっと子どもの「好き」に注目してみたい
  • 好きなことを見つけてから、関わり方を考えていきたい

「子どもを変えなきゃ」から「この子をもっと知ってみよう」へ――視点が変わっていくのが伝わってきました。

困る前に、その子を知る

子どもの「困った行動」の中には、その子の特性や好きなこと、得意なこと、その子らしい感じ方・考え方のヒントが隠れていることがあります。

だから私は、「困った」を「その子を知る」に変えていきたい

子どもを変えるのではなく、その子に合った環境や関わり方を一緒に見つけていきたい。それが、子育て支援Ringが大切にしていることです。

「どうしてうちの子はこうなんだろう?」――そう思ったときこそ、少し立ち止まって、

  • この子は、何が好きなんだろう?
  • この行動の中に、どんなその子らしさがあるんだろう?

と見てみてください。まだ気づいていない我が子の「好き」や「得意」が、そこに隠れているかもしれません。

今回参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。これからも困る前につながる支援を、その子に合った育ち方を、一緒に見つけていきます。

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