「うちの子、落ち着きがないんです。」
子育ての中で、よく聞くお悩みのひとつです。
- 先生の話を聞いている途中で動いてしまう。
- 興味のあるものを見つけると、そちらへ行ってしまう。
- じっと座っていることが苦手。
「もう少し落ち着いてくれたら……」
そう思うこともありますよね。
でも、少し見方を変えてみませんか?
「落ち着きがない」の中に、その子の「興味」が隠れているかもしれません
落ち着きがないように見える子は、もしかすると、いろいろなことに興味を持てる子なのかもしれません。
「あれは何だろう?」
「どうして?」
「やってみたい!」
そんな気持ちが動くから、行動につながっている。
もちろん、先生の話を聞かなければならない場面で走ってしまったら、困ることもあります。
だからといって、
「落ち着きがない=悪いこと」
と決めつけてしまうのは、少しもったいないのです。
「何に興味を持っているんだろう?」という目で見てみる
例えば、いつも教室の中で動いている子がいたとします。
その子は、一体何を見つけて動いているのでしょう?
もの? 色? 形? デザイン? 文字? 音? 人の動き?
よく見てみると、その子がいつも反応するものが見えてくるかもしれません。
その子の「好き」や「得意」の芽が隠れていることがあります。
「好き」は、学びや才能につながっていく
例えば、言葉に興味を持つ子なら、
ひらがな、カタカナ、漢字、本、文章……
そんな学びへとつながっていくかもしれません。
デザインや形に興味がある子なら、
絵を描くことや、イラスト、ものの配置、空間の構成などに力を発揮するかもしれません。
大切なのは、
「落ち着きがないから直そう」
だけではなく、
「この子は、何に心が動いているんだろう?」
と見てみること。
それが、その子の力を見つける入口になることがあります。
もちろん、「何をしてもいい」ということではありません
ここは、とても大切なところです。
落ち着きがないことを、すべて「良いこと」と考える必要はありません。
- 人の話を聞くこと。
- 順番を待つこと。
- 危険な場所では止まること。
社会の中で必要な力は、少しずつ身につけていく必要があります。
でも、
「話を聞きなさい!」と行動だけを変えようとするのか、
それとも、
「この子は何に興味があるんだろう?」と、その子を知ろうとするのか。
この二つでは、関わり方が大きく変わります。
「話を聞く」ことにも、その子に合った工夫がある
例えば、その子が「乗り物」に興味があるとします。
「今から先生が話すことは、電車の運転士さんが安全を確認するのと同じくらい大切だよ」
そんなふうに、その子の「好き」を入り口にして伝えてみる。
すると、
「話を聞きなさい」
だけだったときよりも、話を聞く意味が見えてくるかもしれません。
子どもを変えるのではなく、
その子に届く環境や伝え方を探していく。
それも、子育ての大切な工夫のひとつだと思っています。
「困った」を「その子を知る」に変えてみる
子どもの行動に困ったとき、
「どうして、うちの子はこうなんだろう?」
と思うことがあります。
そんなときは、少しだけ視点を変えて、
「この行動の奥には、何があるんだろう?」
と見てみてください。
落ち着きがない。でも、その中には「興味を持つ力」があるかもしれない。
すぐ動いてしまう。でも、その中には「行動に移す力」があるかもしれない。
どうしても気になるものがある。でも、その中には「夢中になれるもの」があるかもしれない。
「困った」と思っていた行動が、その子を知るための大切な手がかりになることがあります。
お母さんの「見方」が変わると、子育ての景色も変わる
私が大切にしているのは、子どもを変えることだけではありません。
まず、お母さんの「見方」を変えてみること。
その子の行動の中にある「好き」や「得意」に気づくと、
「この子には、こんな力があるんだ」
「だから、こういう環境が合うのかもしれない」
と、少しずつ見えてくることがあります。
そして、それはお母さんにとっての安心にもつながります。
我が子の「取扱説明書」を一緒につくってみませんか?
今回の「我が子の取扱説明書セミナー」では、
「困った」をなくすことだけを考えるのではなく、
- 「この子はどんなことが好きなんだろう?」
- 「どんなことが得意なんだろう?」
- 「どんな環境なら力を発揮できるんだろう?」
という視点から、我が子を見つめ直します。
お母さんの見方が変わると、子どもの見え方も変わります。
我が子の「好き」の中にある「得意」を見つけ、その子がのびのびと、自分らしく成長していける環境を一緒に考えてみませんか?
「困った」を「その子を知る」に。
我が子のことを、もう一度ゆっくり見つめてみる時間です。
皆さんと一緒に「我が子の取扱説明書」をつくれることを楽しみにしています。
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