「うちの子だけ、どうしてうまくいかないんだろう。」
そんなふうに感じたこと、ありませんか。
「自分はダメなんだ。」その言葉が、少しずつ大きくなっていった
学校へ行くことが、苦しくなってしまった男の子がいました。
朝になると、涙が出る。 玄関で立ち止まってしまう。教室のドアの前で、足が動かなくなる。
誰に責められたわけでもないのに、 気づけば「自分はダメなんだ」という気持ちだけが、 その子の心の中で、少しずつ、少しずつ大きくなっていました。
お母さんから離れることさえ、不安でたまらない。 そんな毎日が、続いていました。
もし今、お子さんやご自身が同じような不安を抱えているとしたら—— それは、お子さんだけの問題でも、保護者様だけの問題でもありません。
お母さんは、この子のために動き続けました
学校、放課後等デイサービス、相談機関、病院。
お母さんは、たくさんの場所を訪ね、たくさんの人に会い、
「この子が安心できる場所」を、探し続けました。
けれど、一人で活動できる場所は少なく、 お母さんのそばを、なかなか離れることができませんでした。
「どこに相談しても、うちの子に合う場所が見つからない。」
「この子のために、こんなに頑張っているのに。」
そう思うたびに、焦りと疲れが、静かに積み重なっていきました。
それでも、お母さんは諦めませんでした。
Ringに来てくれた日、見えてきたもの
そんな時、この親子はRingに来てくれました。
お話を聞いていくと、この男の子には、好きなことがたくさんありました。 興味のあること。やってみたい気持ち。
でも、その裏側には、こんな言葉もありました。
「どうせ、できない。」
「学校は、自分の学びたいことが学べないところだ。」
「僕、手先が不器用だから、毎回友達に手伝ってもらうのも、ちょっと嫌なんだ。」
好きなことを話すその同じ口から、 静かに、自信のなさもこぼれていました。
好きなことから、学びにつなげる
私たちは、苦手なことを無理に頑張らせることはしませんでした。
まずは、好きなことから、学びにつなげる。 男の子が好きな「数字」を取り入れて、サイコロづくりをしてみました。
はさみやのりを使うことには、はじめ抵抗がありました。
それでも、 「一緒に、ゆっくりやってみようか。」
「一つずつ教えてもらえたら、できるんだ。」
そんな小さな実感を、一つひとつ積み重ねていきました。
完成したサイコロで、すごろく遊び。 男の子は、とても嬉しそうでした。
できたことを、一緒に喜ぶ。 かける言葉を、少しずつ変えていく。
「あなたは、できるよ。」 「素敵だね、それ。」
そして、お母さんとは、何度も何度も話をしました。 学校の先生や、他の支援者ともつながりながら、 子どもだけでなく、子どもを取り巻く環境そのものを、少しずつ整えていきました。
担任の先生、療育の先生。 「何が必要か」「どんなサポートができるか」を、 みんなで一緒に考えていきました。
少しずつ、変わっていった
すると、少しずつ、変化が生まれていきました。
少しずつ、お母さんから離れられるようになった。 少しずつ、新しいことに挑戦できるようになった。
そして、こんな言葉が増えていきました。
「できるかもしれない。」
子どもは、環境によって変わる
私は、子どもは環境によって変わると信じています。
だからこそ大切にしているのは、 子どもを変えようとすることではなく、
子どもの周りにいる人と人をつなぎ、環境を整えること。
保護者様お一人で、すべてを抱え込む必要はありません。 学校、支援機関、そして私たちのような場所。
一つひとつは、まだつながっていなくても構いません。 少しずつ、つなげていくことができます。
一人の子どもの未来は、一人では育てられません
だから私は、人と人をつなぎ、子どもの環境を整え続けます。
その積み重ねが、 「できるかもしれない」という子どもの言葉を、 一つ、また一つと増やしていくと、私たちは信じています。
一人の子どもの未来を、みんなで育てる。
それが、私の目指す早期支援です。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら。 どうぞ一人で抱え込まず、私にお話を聞かせてください。
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