低学年の子どもが『学校に行きたくない』と言ったら。行かせる・休ませる前に大切なこと

01:不登校・行き渋り
ふゆ
ふゆ

行き渋りは早い段階で対応してみてください。みんなに当てはまるとは限りませんが、ちょっとヒントになったらいいなと思っています。

入学式の日、ランドセルを背負った姿を見ながら「楽しい学校生活になりますように」と願ったお母さん、ご家族も多いのではないでしょうか。

だからこそ、ある日突然、子どもから「学校行きたくない」と言われると、とても戸惑いますよね。

行かせたほうがいいのかな。思い切って休ませたほうがいいのかな。無理をさせないほうがいいのかな。子育ての中で、きっとたくさん悩むと思います。

でも、私がまず大切にしてほしいことがあります。それは、次のことです。

💡 いちばん大切な考え方

「行かせるか、休ませるか」だけで
考えないこと

まずは「何が起きているのか」を知ろうとする

お腹が痛い、頭が痛い、眠れていない。そんな体調面の心配があるときは、まず休んで体を回復させることが大切です。

一方で、「なんとなく行きたくない」「めんどくさい」「よくわからない」ということもあります。そんなときは、理由を無理に聞き出そうとしなくて大丈夫です。

「今日はどうしたら行けそうかな?」と、
一緒に考えてみるだけでも十分です。

子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがよくあります。これは心の発達の途中にある、ごく自然な姿です。「わからない」という答えも、立派なサインのひとつなんですね。

⚠️ 体調がつらそうなときは

お腹が痛い、吐き気がするなど、体の不調が続くときは、早めに小児科などの専門機関へ連れていくことも考えてください。「気持ちの問題かな」と決めつける前に、まず体のチェックをしてあげると安心です。

小さな一歩を、子どもと相談する

私は、「全部行く」か「全部休む」かだけではなく、その間にも選択肢があると思っています。たとえば、こんな小さな一歩です。

  • 🌼 給食まで頑張る
  • 🌼 保健室で先生と話して帰る
  • 🌼 ママやパパと一緒に学校へ行く
    (付き添い登校は、事前に学校へ相談しておくとスムーズです)
  • 🌼 好きな教科だけ参加する
  • 🌼 朝の会だけ出てみる

大切なのは、親が決めるのではなく、子どもと相談して決めることです。自分で選んだ経験は、これからの学習への向き合い方にもつながっていきます。

🌸 わが家の体験

わが家の子どもに、「保健室に行ってお話しして、帰ってくるのはどう?」と提案したことがあります。すると、子どもはこくんとうなずいて、実際にその通りに行動してくれました。

保健室でお話しして帰ってきたとき、私はそのことをたくさん褒めました。「行けなかった日」ではなく、「自分で決めたことをやりきれた日」として受け止めたかったからです。

小さな一歩でも、約束を守れた経験は、子どもの自信になります。

そしてもう一つ。約束したら、必ず守る

ここが、とても大切なところです。まずは、よくある場面を想像してみてください。

📖 こんなこと、ありませんか?

朝、「今日は給食まで頑張ろう」と親子で約束して登校したとします。

ところが、学校に着いてみると意外と落ち着いて過ごせた。すると、つい大人はこう言ってしまいます。

「せっかく来られたんだから、最後まで頑張ろう!」

大人から見ると「もう少し頑張れそう」。でも子どもから見ると、「約束と違う」になってしまうことがあります。

子どもは、学校へ行ったというより、「お母さんとの約束を信じて学校へ行った」のかもしれないのです。

先生やお友達が「一緒に遊ぼうよ」「帰らないで最後までいようよ」と声をかけてくれることもあります。それ自体はとても温かいことです。ただ、頑張って学校へ来た子にとっては、負担になることもあります。

私が以前、学校で先生をしていたときのことです。ある子が、悲しそうな表情でこう話してくれました。

「2時間目までがんばったら帰れるって約束したのに、ママが迎えに来なかった」

ご家庭にもそれぞれ事情があり、責めたいわけではありません。ただ、子どもにとっては「約束が守られなかった」という悲しい経験として心に残ってしまうのだと、強く感じた出来事でした。もし約束の変更が必要になったときは、子どもにも理由を伝えて、あらためて相談することが大切です。

💡 ここがポイント

まずは、最初に決めた約束を守る。
それが、次の挑戦への安心感につながります。

学校にも、その約束を共有する

この約束は、家庭だけで抱えないでほしいと思います。担任の先生に、こんなふうに伝えておきましょう。

「今日は給食までの約束です」
「今日は保健室で過ごして帰る予定です」

そうすれば、学校も同じ方向を向いて応援できます。お母さん・ご家族と学校で考えていることが違うと、子どもはとても混乱してしまいます。だから、家庭と学校で約束を共有することが大切なんです。

困る前から、つながっておく

さらにおすすめしたいのが、担任の先生だけでなく、保健室の先生やスクールカウンセラーとも顔見知りになっておくことです。

今は困りごとが小さくても、また「学校に行きたくない」が始まることがあるかもしれません。そんなとき、「相談できる人がいる」という安心感は、とても大きな力になります。

🌸 わが家の体験

わが家では、保健室の先生が、教頭先生や校長先生とも子どもの情報を共有してくださっていました。

そのおかげで、学校全体で子どもを見守ってもらえる体制ができ、先生方が子どもの特性を理解して、日々の様子を気にかけてくださるようになりました。

担任の先生だけに任せず、いろいろな先生とつながっておくことの心強さを実感した経験です。

どのくらい続いたら、相談したらいい?

「いつまで様子を見ていいの?」というのも、よくある悩みです。あくまで、学校の先生をしていた私の経験からの目安ですが、お伝えします。

💡 相談の目安(低学年の場合)

「学校に行きたくない」が2日続いたら、
何か対策を考えるタイミングです。

私の経験では、3日以上休みが続くと、その後に学校へ戻るのが難しくなることが多いように感じました。早めに担任の先生へ相談しておくと、子どもの学習のペースや発達に合わせた支え方も、一緒に考えてもらいやすくなります。

お母さん・ご家族だけで抱えなくていい

「こんなこと相談していいのかな」と思うこともあるかもしれません。でも、その悩みは、お子さんをよく見ているからこそ生まれるものです。小さな違和感や心配事は、大切なサインになることがあります。

🌸 お母さん・ご家族へ

子どもの成長は、お母さん一人で支えるものではありません。

担任の先生・保健室の先生・スクールカウンセラー・周りの支援者。
たくさんの人とつながりながら、その子に合った方法を一緒に考えていけばいいのです。

最後に

お子さんが「学校に行きたくない」と言ったとき、まず考えてほしいのは、どうやって行かせるかではなく、何が起きているのか。そして、お母さん・ご家族だけで考えるのではなく、誰と一緒に考えるかです。

その視点を持つだけで、少し気持ちが楽になるかもしれません。

🌷 親子で決めた小さな約束を大切にしながら、周りの力も借りていく。
その積み重ねが、子どもの安心と成長、そしてこれからの学習や発達を支える土台になります。

コメント