札幌で子育て中のお母さんへ|小学校入学前の学習、『できる』より『分かる』を見てあげよう

04:子育て
ふゆ
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うちの子 ちょっと気になる そんなママを支える
札幌のふゆです。

今回は学びのお話し。幼児期の学びってどんな風にしたらよいのかな?のちょっとヒントになったらいいな♪

小学校入学まで、あと半年。

年長さんのこの時期になると、こんなふうに思うお母さんも多いのではないでしょうか。

  • 「ひらがなは全部読めたほうがいいですよね?」
  • 「自分の名前くらい書けたほうがいい?」
  • 「足し算・引き算もできるようにしておいたほうがいい?」

札幌でも、冬になると入学準備の話題がぐっと増えてきます。子育ての中で「勉強についていけるかな?」と心配になるのは、お子さんを大切に思っているからこそですよね。

入学前にひらがなや数字、足し算・引き算に取り組むことは、決して悪いことではありません。子どもが楽しんでいるなら、先取りの学習もひとつの経験です。

ただ、ここでひとつだけ考えてみてほしいことがあります。

「できるようになったこと」と「分かっていること」は、いつも同じでしょうか?

子どもの発達と学習を考えるとき、私はここをとても大切にしています。

「3+2=5」ができたら、足し算が分かっている?

たとえば、「3+2=5」の計算ができる子がいたとします。では、こんなふうに聞いてみたらどうでしょう。

「赤いおはじきが3個あります。青いおはじきが2個あります。全部でいくつでしょう?」

すぐに「5」と答えられるでしょうか。

実際におはじきを見せると分かる子もいれば、数字の問題ならできるのに、おはじきになると迷ってしまう子もいます。反対に、おはじきなら「合わせて5個」と分かるのに、「3+2=?」と数字だけで聞かれると難しい子もいます。

大人にとっては、「3個と2個を合わせること」と「3+2」という式が同じ意味なのは当たり前ですよね。でも子どもにとっては、

  • 数字や「+」の記号を見て答えを出すこと
  • 3個と2個を実際に合わせること

この2つが、まだ一つにつながっていないことがあります。

大切な考え方
「3+2=5ができた!」で終わりにせず、
「3個と2個を合わせると5個になる」という意味まで分かっているかな?
という目で見てあげましょう。

同じ「5」でも、いろいろな姿があります

たとえば、こんな聞き方を試してみてください。

  1. 数字で見る:「3+2は?」
  2. 実際に動かす:「3個のおはじきと2個のおはじきを合わせたら、いくつ?」
  3. 言葉で考える:「3個持っていました。2個もらいました。全部でいくつ?」
  4. 反対に考える:「5個のおはじきを、3個と2個に分けてみよう」

どれも答えは「5」ですが、子どもにとっては同じこととは限りません。違いを見ていくと、「答えを覚えている」のか、「数の意味が分かっている」のかが、少しずつ見えてきます。

引き算は、さらに「意味」を考える必要があります

引き算では、もう少し難しくなることがあります。

「おはじきが7個あります。そのうち2個を隠しました。残りはいくつでしょう?」

実際に7個を並べて2個を隠せば「5個!」と分かる子でも、「7から2を引いたら?」と数字だけで聞かれると難しい。「7個と5個では、違いはいくつ?」と聞かれて、「違いって何?」となる子もいます。

実は、引き算にはいろいろな意味があります。

引き算の意味
取る / 減る / 残る / 比べる / 差を求める

「7個から2個取ったら5個」と「7個と5個では、どちらが何個多い?」は、どちらも引き算ですが、子どもが頭に思い浮かべている場面はまったく違います。

引き算の問題を何問解けるかだけでは、数の理解は十分には見えません。

入学前に大切にしたい「数の土台」

では、入学前に何を大切にしたらいいのでしょうか。私は、次のことだと考えています。

「数」「言葉」「実際の量」がつながっていること

たとえば、次のような姿です。

  • 「5個取って」と言われたら、5個取れる
  • 「どっちが多い?」と聞かれたら、実際に並べて比べてみる
  • 「3個と2個を合わせたら?」と聞かれたら、おはじきを動かしながら考える
  • 「5個あったものから2個なくなったら?」と聞かれたら、動かしたり、頭の中で想像したりする

こうした経験の積み重ねが、小学校の算数につながっていきます。

幼児教室で大切にしていること

札幌の幼児教室で子どもたちと関わるときも、私はこの「数の捉え方」をとても大切にしています。

  • 「これ、5個取ってみよう」とおはじきを取ってもらう
  • 「5個あったうち、いくつ隠したと思う?」と、あえて見えなくして考えてもらう
  • 「こっちとこっち、どっちが多いかな?」と比べてもらう
見て、触って、動かして、言葉にして、考える。
この経験を重ねることで、「目の前にない数も頭の中でイメージする」ことにつながっていきます。

遊びのような学びこそ、幼児期の学習の大切な土台になると、私は考えています。

ひらがなも「書ける」より、まず「読める?」

ひらがなについても、同じように考えてみてください。

「入学までに、ひらがなを書けるようにしなくちゃ」と思うお母さんもいるでしょう。文字を書く経験ももちろん大切です。でもその前に、「読めているかな?」を見てみてください。読むには、少しずつ段階があります。

1文字 → 2文字 → 3文字 → 短い言葉 → 文

「ひらがなが読めない」と言っても、

  • 1文字が難しいのか
  • 1文字は読めるけれど、言葉になると難しいのか
  • 言葉は読めるけれど、文になると難しいのか
  • 読めるけれど、意味をつかむのが難しいのか

子どもの発達のペースはひとりひとり違うので、つまずく場所もその子によって違います。

「ひらがなができない」と大きく捉えるのではなく、
「どこまではできていて、どこから難しくなるのかな?」
と見てみましょう。

ひらがなとカタカナ、同じように読めるとは限りません

「ひらがなは読めるけれど、カタカナは難しい」という子もいれば、反対に「カタカナは読めるけれど、ひらがなが難しい」という子もいます。「文字が苦手なのかな?」とすぐに決めつけず、どの文字なら読めるのかを見てみましょう。それも、その子の「今」を知る大切な手がかりです。

「読める」と「意味が分かる」も少し違います

もうひとつ見てほしいのが、読んだ言葉の意味が分かっているかどうかです。

たとえば「りんご」と読めても、「りんごはどれ?」と聞かれて実物や絵と結びつかないときは、文字を音に変えることはできていても、言葉の意味との結びつきはこれから、ということがあります。

文字が読めるようになることはもちろん大切です。そしてその先にある、「読んだものから意味を受け取る」ことも大切にしたいですね。

「聞いて分かる」ことも、学校での学びにつながります

小学校では、先生の話を聞いて行動する場面がたくさんあります。

  • 「教科書を出して、○ページを開きましょう」と言われて、何をすればいいか分かる
  • 絵本を読んでもらったあと「どんなお話だった?」と聞かれて、自分なりに答えられる

こうした「聞いた言葉を受け取って、意味を分かる力」も、学校で学ぶための大切な土台です。ここも「話を聞ける・聞けない」で分けるのではなく、

  • どれくらいの長さの話なら分かるのか
  • ひとつの指示ならできるけれど、2つになると難しいのか

と、具体的に見てあげるのがおすすめです。

「できない」を見つけたら、「どこから難しい?」と考える

「ひらがなが読めない」「数が分からない」という結果だけを見ると、「もっと練習しなくちゃ」と思いますよね。でも本当に必要なのは、練習の量を増やすことだけでしょうか。

  • ひらがなの形を覚えることが難しいのか
  • 文字と音を結びつけることが難しいのか
  • 数えることはできるけれど、数字と量が結びついていないのか
  • 実物なら分かるけれど、頭の中で考えることが難しいのか

「できない」という一つの結果の中にも、いろいろな理由があります。

「できないところ」を探すより、
「どこからなら分かるのか」を見つけましょう。

入学前の半年、お家でできること

特別な教材がなくても大丈夫です。札幌の長い冬のお家時間も、毎日の暮らしの中に学びの材料はたくさんあります。

数なら

  • 「おやつを3個ずつ分けよう」
  • 「どっちのお皿が多い?」
  • 「あと2個あったら同じになるね」
  • 「5個あったけど、2個食べたらいくつ残る?」
  • お買い物で「りんごを2個取ってきて」

言葉なら

  • 「今日、一番楽しかったことは何?」
  • 「この絵本、このあとどうなると思う?」
  • 「○○って、どんな意味だろうね?」
  • 文字を見つけたら「これ、何て書いてあるかな?」と一緒に読む
勉強の時間を増やすことだけが、学びを増やすことではありません。
親子の会話そのものが、子どもの学習の土台になります。

入学前に「学びの土台」をチェックしてみよう

最後に、今のお子さんの様子を少し見てみましょう。

【数】
  • 物を一つずつ数えることができる
  • 「5個取って」と言われると、5個取れる
  • 数字と実際の数量を結びつけられる
  • 「どちらが多い・少ない」が分かる
  • 実際に動かしたり見たりしながら、数について考えられる
【言葉・読む力】
  • ひらがなを一文字ずつ読める
  • 短い言葉を読める
  • 読んだ言葉の意味が分かる
  • 絵本や話の内容を聞いて、自分なりに話せる
  • 身近な文字に興味を持つことがある
【聞いて分かる力】
  • 名前を呼ばれると反応できる
  • 一つの指示を聞いて行動できる
  • 短い文章で説明されたことが分かる
  • 二つ程度の指示を続けて聞いて行動できることがある
  • 分からないときに「分からない」「もう一回」と言える
チェックの数を数えて、できた・できないを判断するものではありません。
「できていること」を見つけて、「どんな場面ならできるか」「何があると分かりやすいか」「どこから難しくなるか」を知るためのチェックです。
「まだ難しい」があっても、心配しすぎなくて大丈夫。今のわが子を知る手がかりが見つかったと考えてみてくださいね。

「勉強についていけるかな?」と思ったら

小学校に入ると、学ぶことは少しずつ増えていきます。だからこそ入学前の今、「足し算ができるようにしなくちゃ」「ひらがなを書けるようにしなくちゃ」と焦るだけでなく、一度立ち止まって、こう見てみてください。

数と言葉と、実際の経験がつながっているかな?

できる・できないの二択ではなく、

  • 「この子は、どこまでは分かっているんだろう?」
  • 「どんな方法なら分かりやすいんだろう?」

と考えてみる。それが、その子に合った学び方を見つける第一歩になります。

勉強を先取りすることだけでなく、「分かった!」「できた!」「もっとやってみたい!」という経験を増やしていく。数っておもしろい、言葉っておもしろい、読めるって楽しい。考えてみたら分かった。そんな経験が、これから始まる学校での学びを支える土台になっていくと、私は考えています。

小学校に入るまでに何ができるか。
それだけではなく、「この子は、どんなときに学ぶことを楽しめるのか」
札幌で子育てをされているお母さんと一緒に、そこまで見つけていきたいと思っています。

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