二次障害…悲しい出来事

教育
ふゆ
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二次障害って聞いたことありますか?

私が教員の時、悲しく思った出来事があります。

小学3年生の男の子

学校で泣き叫び、「家に帰りたいー」と大騒ぎしている姿を見かけました。机をけったり、本をばらまいたり…

一度ではなく、週に3,4回、同じ階にいたら響き渡るぐらいの大きな声でした。

学級の学習についていくことが難しくて、友達と学習中の活動がうまくいかなくて‥‥       とにかく学校に自分の居場所を見つけられなかったようでした。

どんどん自分の気持ちをうまく表すことができなくて…行動や言葉、全身で「嫌だ―」を伝えることしかできなかったかもしれません。

そんな姿を見て…もっと早くに何か手立てはできなかったのかな?

身近な人がその子に寄り添って、泣き叫ぶ以外の表現方法を教えることはできなかったのか。その子の心に耳を傾けることはできなかったのか。

暴れて自分の感情のコントロールが難しくなる。この二次障害が始まる前に救えることはできたはず。

嫌いがたくさん増えるとその後、好きを増やすことにとても時間がかかります。その分、その期間もっといろんな体験ができたのではないだろうかと思わずにいられませんでした。

その後、その男の子は半年以上かかって徐々に支援学級で学習する機会が増えました。(これも色々ありました)

4年生に進級するときに、支援学級へ入ることになりました。支援級に慣れるまで少し時間はかかりましたが、学校で過ごす際に少しずつ笑顔が見られるようになったそうです。(残念ながら、男の子が支援級に入る前に、私が学校から去ることになってしまいました。)

もっと早くに子どもの様子に気づける大人でありたい。子どもの二次障害は防げると思うのです。今回、直接かかわることができず、私ができたのは休み時間に話を聞いたり遊んだりです。もっと関わることができたら何か変えることができただろうか…。いや変えてあげたかったなと思います。

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