「安心できる場を作りたい」そして「自信を取り戻すきっかけをつくりたい」
学校へ行くことが難しい日が続くと、お子さん本人も、保護者の方も、不安や戸惑いを抱えることがあります。
「どうしてあげるのが一番いいんだろう」
「このままで大丈夫?」
「家でただ休ませていていいのかな……」
正解のない悩みだからこそ、まずは安心して過ごせる場所が必要だと私は思っています。
午前中の不登校支援の場をつくった理由は、
“子どもが自分のペースで呼吸できる場所をつくりたい”
という想いからです。
「ここなら来られた」でいい。まずはそれが第一歩
学校に行けなかった日を「だめだった日」にしなくていい。
子どもたちは、自分でも気づかないうちにたくさん頑張っていて、疲れ切っていることがあります。
だからこの場所では、
“来れたことそのもの”をしっかり受け止めます。
その日の気持ちに合わせて、
・勉強
・好きな作業
・おしゃべり
・静かな時間
どれを選んでもOKです。
無理をさせないことで、子どもは少しずつ自分らしさを取り戻していきます。
この場所では、ただ「安心して過ごす」だけではなく、
子どもが“自分にできること”を見つけ、自信を積み重ねていくことを大切にしています。
子どもたちは、頑張れなくなった時期には、自分の良さや得意なことを見失ってしまいがちです。
そこで、私は次のような関わり方をしています。
✔ いろんなことを、まずは“やってみる”
パズル、頭を使った遊び、絵を描く、数字遊び…
小さなチャレンジを通して、好きなこと・得意なことを一緒に探します。
✔ 興味を引き出す教材やものを用意する
その子が小さな「やってみたい」を口にした瞬間を逃さず、選べる環境をつくります。
✔ 気づいていない「できた」を、一緒に見つける
「ここうまくいったね」
「前よりすごく集中できたね」
など、行動の中から “その子自身が気づけていない成長” を丁寧に言葉にします。
こうして小さな成功体験を積み重ねることで、
子どもは「自分って意外とできることがあるんだ」と少しずつ自信を取り戻していきます。
これは、不登校の子どもにとってとても大切なプロセスです。
安心があって、はじめて“動き出す力”が生まれる
長年子どもと関わってきて感じるのは、
安心があると、子どもは自然と動き出す
ということです。
焦らせる必要はありません。
強制しなくても大丈夫。
その子のペースを尊重しながら、
「今日はここまでできたね」
という積み重ねを一緒に作っていきます。
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学校やご家庭と連携しながらサポートします
必要に応じて学校と連携し、
ここで過ごした時間を授業日数として扱っていただいたケースもあります。
その子にとって最良のかたちを、ご家庭と一緒に考えながら進めていきます。
この場所が“明日につながる一歩”になりますように
学校に戻ることがゴールではありません。
その子にとって、安心できて、自分を取り戻せる場であること。
そして、自信の芽が少しずつ育っていくこと。
ここで過ごす時間が、
「自分は大丈夫だ」と感じられるきっかけになることを願っています。



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